治療中心の診療の弊害
「歯医者は歯が悪くなってからいくところ」というイメージが一般的には定着しています。
その結果、痛みを感じたり噛みにくさを感じたりしない限りは、歯科医院を訪れる事はほとんどないと思います。
頭では定期検診を受けたり歯石を取ったりした方が良いと思っていても重要性をほとんど感じていない場合が普通です。
その結果、虫歯や歯周病が悪化した状態でしか患者様は歯科医院を訪れなくなり、その度に治療を強いられるという負のスパイラルに陥ってしまいます。
いかがでしょうか?
歯は大事!ということは誰が考えても明らかですが、歯を守るために自分たちが出来ることは、放置する事ではないのです。
放置しても歯は自然に治りません。
悪くなる前からこまめに歯科医院に通ってチェックしてもらい、フッ素を塗ったり歯石を取ったり、汚れを取ったりしながらメンテナンスを怠らないことがとても重要になってきます。
いわゆる「負のスパイラル」から脱しない限り、歯を守る事からは遠のいた生活になります。
日本人の80歳時点での歯の生存本数は28本中たったの7本です。
歯は歳と共になくなって当然ではないので、歯を失いやすい環境を作り出したり歯を失いやすい状況を継続してしまった結果が歯の喪失へと繋がります。
歯を失う原因に遺伝子、加齢現象もありますが、環境や状況が大きな原因です。