2007年12月11日
ブラッシング(お口の手入れ)
森嶋歯科医院では、歯の磨き方を患者様に教える時、私が25年間やっているやり方をお話しています。
究極のブラッシング方法は「時間をかける」ことです。どんなやり方でも2.3分では綺麗になりません。やはり10分は必要です。
でも、この忙しい現代社会で、歯磨き粉をつけて洗面台の前で10分間立つことは不可能です。
森嶋式究極のブラッシング方法とは、歯磨き粉をつけないで、テレビを見たり、ネットを観たり、お風呂に入っている時に時間をかけて磨くことです。やり方はバス法です。歯肉も舌も綺麗にします。
2007年12月 8日
「自己決定」医療
森嶋歯科医院で行っている「自己決定」医療とは、患者様が受けたい治療を自分で選べる治療です。今は患者様がいろいろな治療の説明を受けて、その中から自分に合った治療を選ぶ時代だと思います。
過去の「おまかせ」医療の時代は、医療者が治療方針を権威者(=専門家)として決めていましたが、現代は医療者(専門家)は患者様(素人)がどのように決まるかを援助するサポーターであるべきです。「こうしなさい。」などと命令すべきではありません。ましてや「こうしなければ、ひどいことになりますよ。」などの発言は、絶対にしてはなりません。
医療界の中で歯科が最初に「自己決定」医療を始めたと言われています。他科に先駆けて「自己決定」医療を始めましたが、歯科ではますます患者様に満足していただけるように努力なければならないと思います。
2007年12月 7日
連結冠
歯を残すための補強方法の内に、連結した冠を被せる方法があります。連結冠を被せることにより物理的に歯が抜けにくくなります。
例えば、地面に棒が埋まっていた場合、深く埋めた棒のほうが抜けにくいです。同様に歯やインプラントも、深く骨に埋まったほうが抜けにくいです。
しかし、浅い棒でも横木で固定しますと抜けにくくなります。同様に歯やインプラントは、連結冠を被せることにより物理的に抜けにくくなります。
人生は長く生きても約100年でしょう。患者様ができる限り自分の歯で快適な生活を一生涯送るために、なるべく歯を残すためにインプラントなども併用しながら物理的に補強する必要があります。
2007年12月 6日
大学院・口腔外科専攻
口腔外科を専攻して良かったことは、広い視野で医療を考える診療姿勢を身に付けられたことと、研究しながらインプラントなどの先進技術を洞察できる時間を与えられたことです。最初から一般診療医になっていましたら、日々の診療の忙しさにかまけて、医療者としての自己を深めることの重要性に気づかずにいたと思います。
行動科学では、あることを通して人の行動が変わることを「行動変容」と定義しています。まず人はなかなか行動パターンを変えられません。過去の経験に捕われて自分の行動は修正しづらいものです。ですから最初の経験が将来を大きく支配します。
そのことから最初に大学病院で研修できたことは、歯科医師としての基礎を築くのに偏よらずにすみましたし、自分を謙虚に評価できました。また歯科医術ばかりに捕われることなく、全身との関連や精神世界まで学べましたことは幸運でした。そのことが今の森嶋歯科医院の診療システム「安らぎの歯科診療」に生かされて、患者様の御役に立っています。
2007年12月 4日
コンサルテーション
インプラントなどの外科処置は、患者様とよく相談(コンサルテーション)して患者様の御気持ちを充分に把握した上で行うかどうかを決めることが重要です。
森嶋歯科医院では、1時間あたり約3名の患者様を診療しています。患者様には、一人当たり約20分ですと十分な説明が出来ず申し訳なく思います。コンサルテーションの予約時間は、お一人当たり30分でお取りしておりますが、急患の患者様の対応をしておりますと十分な時間が取れないことがあります。(ちなみに内科の勤務医をしている姉は、1時間あたり約20名の患者様の診察をするそうです。予約制ではないので来院された方をすべて診るそうです。)
セルフカウンセリングの宗像先生に「1分間 カウンセリング」の御話をお聞きしました。それを森嶋歯科医院では応用して、患者様の御話をお聞きしています。御話の中でキーワードをすばやく洞察して、患者様が一番気にしていることに焦点を当てる技法です。聞き上手な人が、本能的に行っていることを意識的に行うだけです。
今日もコンサルテーションがありますが、患者様の御話をお聞きしたうえで、十分な説明が出来て患者様に満足していただけたらいいんですが・・・。