2008年10月15日
高度先進医療
こんにちは、Dr.森嶋です。今回は、高度先進医療に関して書かせていただきます。
高度先進医療とは、現在、一般の保険診療で認められている医療水準を、遥かに超えた最新技術であると承認された医療(インプラント・セラミックス治療)のことです。一生涯、自分の歯で噛むことを目標とした場合は、この医療を受けられることが最善です。
なぜならば歯を失った場合にインプラントを使用しますと、ブリッジや入れ歯に比べて周囲の歯に噛む時の圧力をかけませんので歯の寿命が長くなります。
セラミックス治療は、材料が耐久性に優れていますのでやり直し治療が少なくなり、何度も歯を削る必要がありません。何度も治療をやり直すと歯の神経を痛め神経を取ることになってきます。歯の神経を取りますと歯の破折が起こりやすくなり抜歯にいたります。
人類は、高度先進医療を受けることにより、歯を失うことが減り一生涯自分の歯で噛むことが可能になったと考えています。
2008年10月 6日
口腔内の加齢臭に関して
おはようございます、Dr.森嶋です。
老年期の方から口臭に関する問い合わせがありました。今回は口腔内の加齢臭に関して書かせていただきます
老齢期になりますと、唾液の流出量が減りますので口臭が発生しやすくなります。日々のお手入れ(ブラッシング)も大切ですが、私が心がけていることは「水をまめに飲むこと」です。口の中が渇いているときは、口臭が発生しやすい状況にあります。これを防止する唯一の方法は「補水」しかありません。ペットボトルを愛用して、補水を心掛けています。また、補水しますと胃酸の濃度が下がりますので胃からの口臭も減ります。
老年期の口臭でお悩みな方は、一度お試しください。
2008年9月28日
一生涯、自分の歯を保つための治療方針
おはようございます、Dr.森嶋です。
今回は、私の歯科治療の目標「一生涯、自分の歯を保つための治療方針」に関して書かせていただきます。
まず虫歯と歯周病の予防をすることです。
次に虫歯になったら最小限削って埋めることです。材料は、取れづらく長持ちするものがよいです。何度も繰り返し削ると、その度に歯は痛み寿命が短くなります。神経を取りますと歯は脆くなり割れて抜歯になり失われます。
歯周病もできるだけ歯肉の状態を改善して歯を抜かないことです。
歯が失われた場合は、インプラントが治療として最善です。周りの歯を削り噛む力がかかるブリッジや、固定するために歯に鉤がかかる入れ歯は周囲の歯を痛め将来抜歯になります。
私達、人間の寿命は平均約80歳ですので、それまで歯が保たればいいと思います。そのために出来るだけ歯を抜かずに保つ方針で治療しています。
2008年9月21日
切端咬合
こんにちは、Dr.森嶋です。
先日、噛み合せの一形態である切端咬合に関して、歯列矯正の必要があると言われたお子様が来院されました。
切端咬合とは、通常、上顎前歯が前に出て下顎前歯を被蓋している状態とは異なり、前歯の噛み切る端が上下で接している状態です。
私は、切端咬合の場合は強いて歯列矯正をする必要はないと思います。
理由は、切端咬合の場合でも奥歯で正常に噛めれば問題はありませんので、多額の費用と時間をかけて上顎前歯が前に出て下顎前歯を被蓋している状態にする理由はないと考えているからです。また、正面から見ても違和感を感じない方もいますので、強いて矯正をする必要はないと考えています。