大田区 上池台 歯科 歯医者 森嶋歯科医院

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東京都大田区森嶋歯科のブログ

院長ブログの記事一覧

2009年1月20日
義歯使用者=身体障害者?

こんにちは、Dr.森嶋です。

今回は、入れ歯になることが私たちにとってどのような状態になるか考えてみます。

「入れ歯」のことを「義歯」と呼びますが、体の各器官を代用するものとしては、他に「義足」「義手」「義眼」などがあります。「義足」「義手」「義眼」を使用している方を、身体障害者と呼びますので、義歯」を使用している方も身体障害者ということになります。義歯・義手・義眼を使用する方には、身体障害者との意識がありますが、義歯の場合はありません。理由は、老齢期になると多くの方が義歯を入れるために社会的違和感が少なく、身体障害者との意識がないからだと思います。

しかし、義歯は歯に比べて噛めないため、義足と同じように使用するのに苦労します。義歯を使用するということは、器具により口腔の障害を代用することになりますから、その意味では義歯使用者は身体障害者なのです。

適切な治療を受ければ、一生涯自分の歯で食事を摂れます。ぜひ口腔の身体障害者にならないためにインプラントなどの先進医療を活用すべきです。

2009年1月11日
最も発生頻度が高い舌癌に関して

こんにちは、Dr.森嶋です。

 今回は、口腔癌(舌、口底、頬粘膜、上下歯肉、硬口蓋の癌)のうち最も発生頻度が高いとされている舌癌(舌がん)に関して書かせていただきます。
 解剖学的に舌は舌尖、舌背、舌縁、舌根、舌下面に分けられます。このうち舌根は中咽頭に分類され、舌の前方3分の2の可動部がいわゆるoral tongueです。舌癌の大部分(90%)は舌縁に発生し、残りが舌尖、舌下面、舌背に発生します。早期舌癌の肉眼的所見は外向発育型、内向浸潤型、表在型の3群に分けられます。

 舌癌の予後および治療後の形態、機能を規定する要素の一つとして、舌癌の舌周囲組織への進展度があげられます。

 舌縁部に発生した癌は、舌の前後方向に進展し、さらに側方口底から下顎歯肉、下顎骨へ進展します。後方では舌根、前口蓋弓、扁桃窩、中咽頭側壁、副咽頭腔へと進みます。また下方深部へ進行したものでは舌骨上筋群に浸潤、舌の運動性が乏しくなります。したがって、進展したケースでは初診時、舌の運動障害、開口障害がみられます。

 舌はリンパ管、血管がともに豊富であり、舌癌はこのリンパ流に沿って、リンパ節へと転移を起こしやすいのです。初診時の転移リンパ節の有無は、一次治療後の予後に関与する重要な因子であり、初診時転移リンパ節がなくても、転移リンパ節の出現に注意を払った経過観察が必要です。

 原因、誘因としては喫煙、飲酒、歯列不正、う歯、不適合義歯、口腔の不衛生などが考えられます。喫煙飲酒歴の長い患者さんでは、上部消化管に重複して癌を有することが少なからずあり、併せて内視鏡等による検査が行われます。

 

2009年1月 3日
アンチエイジング

明けましておめでとうございます、Dr.森嶋です。

新年にあたりまして、明るい歯科診療の話題を書かせていただきます。

歯科治療によるアンチエイジングです。

では「アンチエイジング」とは、いったい何のことでしょうか。
日本語で言えば「抗老化」「抗加齢」。
しかし、それは「老化現象を止めること」ではなく、「これ以上に老化しないように努力して、老化の進みを遅らせること」なのです。

歯に関して言えば、「抜かないで入れ歯にならないこと」です。入れ歯になりますと口元に皺ができ老けて見えます。セラミック治療により歯を白くすることも若々しい感じになります。つまりセラミックやインプラントなどの先進医療を用いれば、歯は長持ちして白くなりアンチエイジングが可能になります。

老化現象でお悩みの方は、ぜひ歯科治療でアンチエイジングしてみてください。

2008年12月25日
口腔癌(治療法)

こんにちは、Dr.森嶋です。今回は口腔癌の治療法に関して話させていただきます。

治療法には主に外科療法、放射線療法があり、化学療法も行われています。外科療法は、癌細胞の周囲正常組織を含めて一塊りとして切除し、退治させる治療法です。放射線療法は放射線を照射して、癌細胞を死滅させる方法で、外から放射線を当てる外照射法と放射線性金属を癌の中に(4~6日程度)埋め込む組織内照射法があります。化学療法は、抗癌剤を用いて直接癌細胞を攻撃破壊する場合と、放射線の効果を高める場合などに使われます。
 治療成績は、癌の進行度によっても異なりますが、癌の大きさが2㎝以下で転移のないものでは、5年間生存者の頻度(5年生存率)は80~90%、2㎝を超え4㎝以下で転移のないものでは、70~85%程度となっています。進行すると成績はさらに劣り、早期発見・治療が大切なことがわかります。
 口の中の潰瘍が2週間以上治らなかったり、できものが急に大きくなったりするような場合、早めに専門医の診断を受けましょう。

2008年12月18日
口腔癌(症状)

こんにちは、Dr.森嶋です。

今回は、口腔癌の症状に関して書かせていただきます。早期の癌では痛みが強くないことが多いです。口腔癌は肉眼的には、盛り上がって膨らんでいるもの、潰瘍をつくっているもの、白色や発赤しているものなどさまざまです。進行しますと症状には痛みがもっとも多く、50%ぐらいで、その他、しこり、腫れ、出血、歯の動揺などがあります。

早期には、一見して口内炎のように見えるものでも実は癌である場合もあり、受診が遅れがちになります。専門医(口腔外科)による診断が必要になります。

私の体験ですが、初めて口腔癌(舌癌)を診た大学院の時に、口内炎と思いました。しかし佐藤廣・元教授(当時・第二講座助教授)は、即座に癌と診断され、病理診断の結果も癌でした。経験に裏打ちされた診断力の差は歴然としたもので、インプラントなどの予後も同様です。

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