2009年5月12日
インプラントに関するお問い合わせ(1)
こんにちは、Dr.森嶋です。今回から、以前インプラントに関するお問い合わせをいただき、お答えした内容に関して書かせていただきます。
「インプラント治療は誰でも受けられますか?」
ほとんどの方が可能ですが、年齢、全身状態、顎の骨の状態によってはインプラント治療が適さない方もいらっしゃいます。そのために一番大切なことは、治療を受ける前に診断を受けることです。きちんとした診断を受けて、詳しい情報を受けられることが大切です。また、顎の骨が少ない為、インプラント治療に先立って、骨を増やす手術が必要なかたもいらっしゃいます。
2009年4月26日
インプラント術後
こんばんは、Dr.森嶋です。今回は、術後に関して書かせていただきます。
①人工歯の取り付け
歯肉や骨が落ち着く期間を待って、その後、インプラントの上に土台を
取り付け、その上に人工歯を取り付けます。人工歯はゴールドなどの金属
を使う場合と、白いセラミックを使う場合があります。
最近では「より自然で美しい口元に」という審美歯科の流れから、白い
セラミックスで歯を作る場合が多いです。
また、人工歯はセメントで完全に固定します。このような固定式の歯以
外に、磁石を使った取り外し可能な入れ歯の維持装置を使用する場合も
あります。
②メンテナンス
インプラント治療後は、正しいホームケアを行うとともに、定期的歯科
医院での検診が大切です。インプラント自体はチタンの金属製ですので
虫歯みはなりませんが、お手入れが悪いと「インプラント周囲炎」といっ
た歯周病に近い腫れを引き起こす可能性があります。今回は③人工歯の取り付け
歯肉や骨が落ち着く期間を待って、その後、インプラントの上に土台を
取り付け、その上に人工歯を取り付けます。人工歯はゴールドなどの金属
を使う場合と、白いセラミックを使う場合があります。
最近では「より自然で美しい口元に」という審美歯科の流れから、白い
セラミックスで歯を作る場合が多いです。
また、人工歯はセメントで完全に固定します。このような固定式の歯以
外に、磁石を使った取り外し可能な入れ歯の維持装置を使用する場合も
あります。
以上です。
2009年4月12日
インプラント治療の流れ
こんばんは、Dr.森嶋です。
今回は、インプラント治療の流れに関して簡単に書かせていただきます。 個人差がありますが、主にインプラント治療とは、以下のような流れで進みます。
①診査診断と治療計画
模型やレントゲンなどによる十分な診査診断を行い、治療計画について説明をしま
す。
インプラント予定表で具体的な日程を決めたり、診療費のお見積りもいたします。
②インプラント手術
インプラント手術が適していると診断されれば、手術の前の準備に入ります。虫歯の治療、歯周病の治療が必要であれば、そちらがインプラント治療より優先されます。そして、準備が整い次第、1人ひとりの患さまに応じたインプラントを選択して、歯がないところにインプラントを植え込む1次手術を行います。インプラント手術は、外来で約1時間の時間が必要です。インプラントの本数が多かったり、特別な処置が同時に必要な場合は、1時間以上の時間がかかる場合もあります。 術後、インプラントが顎の骨にしっかりと結合するまで2ヶ月.4ヶ月ほど待ちます。その後、インプラントのヘッド部を歯肉の上に露出させる2次手術を行う場合があります。
2009年4月 2日
インプラントは腫れる?痛い?
こんにちは、Dr.森嶋です。
インプラント治療の説明をしていて、よく患者さんから聞かれるのが、
「先生、インプラントって痛いんですよね?」
「後ですごく腫れるんですよね?」という質問です。
すべての患者さんは、より痛くなく、より腫れないインプラントを望まれています。
「患者さんの希望に応えたい!」
常々そう強く思っていた当院のインプラント治療は、ここ数年で大きく変化してきました。
それが「低侵襲(ていしんしゅう)インプラント」です。
従来、上の顎で骨がない場合は、「サイナスリフト」といって横の骨から、上顎洞(じょうがくどう)という空間に横穴を開けて、骨補填剤(こつほてんざい)を入れることが多かったのですが、このサイナリフトの一番大きな欠点は、術後、すごく腫れる場合が多いことです。なかにはお顔がパンパンに腫れる方もいらっしゃいます。そのために当院では、大きく横穴を開けるのではなくて、「ソケットリフト」といって、インプラントを入れる穴から小さく上に骨補填剤を入れる方法を採用して、術後の腫れと痛みの軽減を図っています。
また、下の顎で骨が少ない場合、従来は「GBR」という方法を用いていました。これはゴアテックスという特殊な膜と骨補填剤を使う方法ですが、これもまた術後の腫れと痛みが大きいという欠点がありました。そのため、当院では、今は「リッジエキスパンジョン」という細い骨を器具で押し広げる方法をとっています。
2009年3月24日
インプラントを行ってわかったこと
おはようございます、Dr.森嶋です。
今回は、POIシステムでインプラントを再開して実感したことに関して書かせていただきます。
「これからの歯科医院には、インプラント治療が必要だ!」
そう確信してから私は、インプラントに関する最新の技術、知識を積極的に学びました。まずは半年間のインプラント・ベーシックコースから受講し、長年、コツコツと業績を積み上げて、4年前には、インプラント・アドバンスコースまで進み、無事に終了しました。
現在、当院においてもインプラント治療を受けられる方が年々増えてきています。
16年前、インプラント治療に対して否定的であった私が、自ら積極的にインプラントに取り組むようになり、今ではこのような思いに至っています。
「インプラント治療って、患者さんが思うほど、痛くなく、腫れない!」
「インプラント治療って、患者さんが思うほど、手術もそんなに時間がかからない!」
そして、一番私が感じているのは「よく噛める!」ということです。
また、インプラント治療は新しい歯を入れるわけですから、「他の周りの歯の寿命を延ばすことができる!」ということです。
これは口腔外科の専門家である私にとっては、ある意味で大きなカルチャーショックでした。なぜなら、従来の入れ歯やブリッジという治療法では、私たちがどんなに頑張って精密な仕事を心がけても、10年間、15年間持たせることは、困難な場合が多かったからです。
それが、インプラント治療では、可能になるのです。
一生涯にわたって患者様が自分の歯で噛めることを目標に治療してきた私にとってインプラント治療は最善の治療になりました。