大田区 上池台 歯科 歯医者 森嶋歯科医院

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東京都大田区森嶋歯科のブログ

院長ブログの記事一覧

2017年5月13日
噛み合わせを家に喩えると・・・・


家に喩えると、奥歯は柱で、前歯は屋根です。
つまり、奥歯がしっかりしていないと、前歯が倒れてしまいますし、前歯がしっかりしていないと、奥歯が倒れてしまいます。

奥歯は前歯を守ります。

カチッと真っ直ぐ噛んだときには、上の前歯と下の前歯には僅かに隙間があります。
これが、常にガチガチ当たっているようだと、前歯の位置移動が起こり、前歯の寿命が縮まってしまいます。前歯同士が当たらないようにしているのが、奥歯のかみ合わせです。
しっかりとした奥歯の噛み合わせが前歯を守っているのです。

正しいかみ合わせ 奥歯がないと、前歯が倒れてしまいます。

前歯は奥歯を守ります。

奥歯は、真っ直ぐ噛まれる力には強いのですが、横に揺らされる力には非常に弱いのです。
その横揺れの力が奥歯に伝わるのを防いでくれるのが、犬歯を代表とする前歯なのです。
犬歯は歯の中で最も長く、形態的にも横揺れの力に耐える力が強いため、歯軋りなどの横揺れの力を負担して、奥歯を守ることができます。逆に八重歯などで、犬歯が本来の機能を有していないと、奥歯がグラグラ揺れてしまい寿命を縮めてしまうことになりかねません。

犬歯が上手く機能していると、奥歯を横揺れの力から防ぎます。 前の方の歯が磨り減って、平らになってしまっていると奥歯に横揺れの力が加わってしまいます。

前歯と奥歯、両者が上手く機能して初めて、お口の中の健康

2017年4月 8日
歯を一生涯守る為に


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1. 毎日ちゃんと食後3分歯を磨いている。

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2. 痛くなったり、かぶせ物がとれたら受診

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3. 時々、歯医者さんで歯石を取ってもらう。

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4. 時々、歯医者さんに虫歯がないかどうかチェックしてもらう。

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ほとんどの日本人が、上記のような歯科受診の仕方をしているにも関わらず、ほとんどの 人が欧米に比べ歯を無駄に喪失しているのはなぜでしょうか?
それはそのやり方が間違っていたということになります。

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1. 細菌を意識した歯磨き

お口の中の細菌を意識した1日1回の質の高い歯磨き。なにも、1日3回キチッと磨かないと駄目だと言っている訳ではありません。
細菌が一度破壊されたバイオフィルムを再構築するのには約24時間かかります。
ですから、1日1回寝る前の歯磨きの質を向上してあげれば、必要以上に細菌は増えすぎないのです。歯ブラシをレベルUPすると歯石もつかなくなります。

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2. 歯間ブラシの使用

大人になったら、虫歯になるのは歯と歯の間です。そこからいつの間にか虫歯になり、神経をとることになってしまいます。なぜ虫歯になるかというと、歯と歯の間というのは、歯ブラシだけだとほとんど磨けていないからです。
常に磨けていないということは、毎日磨いていないのと同じことなのです。歯ブラシはデッキブラシのような形をしていて、床のように平らなところを磨くのは得意なのですが、垂直な動きは苦手なのです。歯ブラシで磨けるのは、歯の5面のうち3面です。
残りの2面は歯間ブラシではないとみがけないのです。欧米では歯間ブラシの使用は一般的です。
日本ではコンビ二でも必ず売られていますが、正しく使っている人は少ないようです。

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3. プロフェッショナルクリーニングの利用

自分の背中が良く洗えないように、自分のお口が一番磨けないのは自分なのです。ですから、自分では磨けているつもりでも、ずっと細菌が停滞しているところが必ずできてしまいます。
それをずっと停滞させたままにしておくと、歯が溶け、歯茎が腫れ、虫歯や歯周病になってしまいます。
セルフコントロールだけではまかないきれない所をプロの歯科衛生士が知識と技術を持って、バイオフィルムを破壊し、細菌を取り除くのがプロフェッショナルクリーニングなのです。

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4. 最新の予防システムの活用

セルフコントロールとプロフェッショナルコントロールをより効果的にするために、3DS(DentalDrugDeliverySystem)を使って、虫歯菌の質と数をコントロールしていくことも効果的です。
殺菌剤で、虫歯菌・歯 周病菌を殺菌します。一日一回の使用が予防に効果的です。

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1. 細菌を意識した歯磨き

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2. 歯間ブラシの使用

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3. プロフェッショナルクリーニングの利用

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4. 最新の予防システムの活用

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以上の4つを行っていくことによって、一生自分の歯を残していくことができます。

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本来、歯の治療というのは、原因の治療=細菌のコントロール、結果の治療=被せる治療の両方を平衡して行っていかなくてはならないものだったのです。

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これからは、自分の口は自分で守るという意識のもとに、プロの技術や知識を利用して いくことが大切になっていきます。

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歯は何もしないとどんどん失われていきますが、ちゃんとしたことをしてあげれば、 一生残してあげられるものなのです。あなたは無駄に歯を消費していませんか?

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2017年3月 6日
患者様の森嶋歯科医院に対する理解を深めるために


森嶋歯科医院では、日々の診療内容をより精度の高いものにしようと頑張っているのですが、なかなか上手くいかないこともあります。
プロは言い訳をしてはいけないのかもしれませんが、それでお互いの誤解が解けるならと思いここに記します。

予約制なのに待たせてしまう。(反省)

昔の歯医者さんは、来た人順に治療を行っていましたが、歯科は他の医科に比べ一人一人の診療に時間がかかるため予約制にするところが増えて来ました。当院でも予約制を採用していますが、待たせてしまうことがあります。なるべく時間通りにしようと努力しているのですが、予約なしの患者さんや急に痛くなってしまった患者さんを、追い返す訳にもいかずどうしても時間が押してしまいます。
保険治療なしの完全自由診療にすれば、一人一人の時間をたっぷりとれるのですが、保険治療の中ではどうしても難しいのです。
できるだけ時間通り診療を開始・終了できるように頑張っていますが、どうしてもお待たせしてしまう場合があり、時間がない場合には一言スタッフまでお申し出下さい。お待たせしてしまっても、嫌な顔せずお待ちいただいている皆様には感謝の念に堪えません。

治療の回数が多い

お口の中は、虫歯、歯周病、噛み合わせ、見た目全ての治療をちゃんとしないと、本当の意味での長期的安定を得られないため、どうしても時間と回数がかかってしまいます。もちろん他の悪いところには目をつぶって、1つの歯の虫歯だけを治療すれば1回で短時間で終わるのですが、他の虫歯や、歯周病、噛み合わせ、見た目の問題を見逃していては、近い将来お口の中は崩壊してしまいます。
それに、生身の人間が相手で機械を直しているわけではないので、一つ一つの治療行為がちゃんと良い方向に作用しているかどうか、確認しながら先に進んでいかなければなりません。1日で全てを終わらせたけど、すぐに悪くなってしまっては元も子もありません。
平均的に見ると日本人の患者さんのほとんどは歯の予防処置をしておらず、一つの歯の悪さを自覚した時には、様々な箇所が悪くなっていることが多いため、それを全て立て直すには時間がかかってしまうのです。
それに、一人一人の患者さんにもっと時間をとってあげたい気持ちはやまやまなのですが、日本の保険制度の医療費ではなかなか難しいのです。

型を何度も採る。

精密な被せ物を作るためには、精密な型採りが必要不可欠です。1つの被せ物を作るために、何個もの模型が必要な場合もあります。
型採りはあまり気持ちの良いものではないのですが、何回か採ることが必要なのです。(何度も採っても、料金は1回分です。)

麻酔を何本も打つ。

麻酔の料金は、保険の中ではほとんどの診療内容で無料です。
何本射っても料金は変わりません。緊張している方や骨密度が高い場所では効き辛いこともあります。特に緊張の強い方は、診療中は麻酔が効かなく、診療後リラックスすると麻酔が効き始めることがあります。

できてきた被せ物を作り直す。

被せ物を作るには、多くのステップがあります。そのステップの中で1つでもミスがあると最終的に出来てきた被せ物が歯に合わない場合があります。
その場で削って調整すれば、ある程度どんなものでも入れることも可能なのですが、本当に精度の高い被せ物を装着したい場合、100分の1mm単位の精密な適合が大切なため、泣く泣く作り直す場合があります。小さな誤差の場合、患者さん自身が気付くようなことは絶対にないのですが、その歯を本当に守っていくためにはその精度が大切なのです。
作り直しは、患者さんに迷惑をおかけしますし、一歩間違えると病院の信用を失うことにもなりかねない行為なのですが、それでも敢えて作り直しを申し出るのは、納得のいく精度の被せ物を作って、その歯を長期的に守りたい思いからなのです。被せ物は一度被せると何十年も歯を守っていかなければなりません。少しの精度の狂いが命取りなのです。
当院では、昨年1年間で何千もの被せ物を作製いたしました。その内、3つの被せ物でやり直しがありました。その場で調整すればどうにかなるかもしれなかったのですが、それでは精度が下がってしまうため、患者さんに了解をいただき、再製作させていただきました。もちろん次回には、ほぼ無調整で装着することができました。

被せ物が取れた。

今のところ被せ物が外れてしまった人は少ないのですが、近い将来外れてくる人もいるかもしれません。
昔の接着剤よりも3倍くらい接着力が高まっているため、健全な歯に適切な治療をすればそうそう外れるものではありません。ただ、実際本当は抜いた方が良さそうな歯でも、患者さんの希望により、残していくことがあります。
その場合、無理な力がかかったり、支えている歯がもろいため外れてくることがあります。
 適切な被せ物でも、虫歯にならないわけではありません。どんな素晴らしく精密な被せ物でも、自分の全く虫歯になっていない歯よりは弱いものなのです。ですから、被せてしまった歯は、これまで以上に細菌を取り除いて残りの歯の部分を守ってあげなくてはならないのです。
 もし被せ物が取れたら、他の医院へ行く前に丹野歯科医院に相談してください。責任を持って対応します。

仮付けは難しい。

仮付けは、取れて欲しくない時は取れないで、取れて欲しいときには簡単に取れるようにしなければなりません。
扱っているのは人間であるため、いきなり最終的な接着剤でつけないで、仮付けで様子を見ることも大切です。仮付けは難しいのです。もし取れてしまった場合には、ご連絡いただければ迅速に対応いたします。

セラミックが割れた!

細心の注意を払って治療を行っていますが、場合によってはセラミックが割れたり、かけたりする場合があります。
その時には、責任をもって修復いたしますのでご連絡ください。

破折防止にマウスピースの使用をお勧めしています。

2017年2月 9日
入れ歯を使って快適な食生活を送る為に


ご自身の口腔に合った入れ歯に出会えるとすると、それはとても幸運な事かも知れません。入れ歯で悩み苦労している方は数知れず、そうした方は日々の食事が苦痛で仕方なくなっているかも知れません。自分自身の歯で生涯食事が出来ることが一番の理想ですが、現実はほとんどの方が何らかの歯の代用品を口腔内に装着しています。ひとによってはインプラントの場合もあるでしょうし、ブリッジの場合もあります。

   完成後は定期的に調整が必要です。少なくとも半年に一度は行うのが理想です。小まめな調整が入れ歯を長持ちさせます。

2017年1月15日
被せ物は口の中でどれくらい使えるか?


被せ物はどれくらい持つのか?という質問は日本では良くある質問です。
それとは対照的にアメリカでは、どれくらい持つかということよりも、どれくらいの機能を回復できるのかに関心があるそうです。
ですから、被せ物を取れないように恐る恐る使う日本人に比べ、回復した歯で美味しい物を食べて思う存分人生を楽しもうとするのがアメリカ人のようです。

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話はそれましたが、でも確かにせっかく治療した歯がすぐに取れたり、ぐらぐらしてしまったりしたら誰でも嫌ですよね。なるべく長く使いたいというのが心情です。

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ただ、前述したように、被せ物は歯医者さんが、失ってしまって、回復できない歯を高精度に再建しようとしたものです。どこまで行っても結果に対する後始末なのです。

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歯が高精度な被せ物により回復された場合、それを長く持たせられるかどうかは、本当は患者さん自身の努力次第なのです。
どんなに精密に作った被せ物でも、もとの全く治療していない歯よりは弱い存在なのです。
被せ物を入れたら虫歯になりづらくなったわけではないのです。ですから、虫歯にしてしまったのと同じ環境のままでは、より早いペースで悪くなってしまうのは明白です。

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たとえば、健康な歯がどれだけ持つのかと聞かれれば、患者さんのケア次第と答えるか、歯の統計的な平均寿命を答えるかしかありません。
どの状態で持ったと言えるのかを定めるのも難しく、被せ物がとれなければ成功なのかといえばそうではなく、被せ物がとれていないが横から虫歯になってしまったもの、被せ物は取れたが歯は新たに虫歯にはなっておらず同じ条件で治療をやり直せるもの、のどちらを持ったということにするのかという設定で被せ物が持つという基準が大幅に変わります。
とても難しい質問なのです。

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岡山大学の予防歯科講座の調べによると、50%の被せ物が駄目になる年数は、プラスチックの詰め物、金属の詰め物で5年、金属の被せ物で7年、ブリッジで8年という統計データが得られたそうです。
ただ、これはその歯の状態やお口の中の条件が違うものを合わせたものの平均ですので、すべてがすべてこの年数で駄目になっているというわけではありません。
同じ条件の被せ物が入っても、噛む力が強かったり、細菌のコントロールが悪い人は平均より先に駄目になりますし、噛む力が弱かったり、細菌のコントロールが良好な人は一生持ったりもします。

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身長160cmの人と身長180cmの人の平均が170cmだからと言って、両者が170cmの服で大丈夫かと言えばそうではないのです。
同じ車でも、ハードユーザーとソフトユーザーでは、故障の回数も、使用できる年数も大きく変わってくるのと同じです。車は新しいものに買い換えれば良いのですが、歯はそうは行きません。
一生増やせない貯金ならば、なるべくなくならないように節約していくのが、賢いやり方ではないでしょうか。

詰め物・被せ物が悪くなるのは、使用した金属が駄目になるわけではありません。
それを支えている歯のほうに問題が生じてくるのです。なるべく支えている歯が悪くならないような環境にしてあげることが大切です。

つまるところ歯がどれくらい持つかというのは、歯医者サイドの治療の精度と患者さんサイドの環境改善の両者が必要不可欠なのです。

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