【院長ブログ】掌蹠膿疱症
以前ですがタレントの奈美悦子さんが掌蹠膿疱症性関節炎(しょうせきのうほうしょうせいかんせつえん)を患ったというニュースを聞いた人もいらっしゃるかと思います。
漢字の続いた、とても言いにくい聞いたこともないような病名だと思いますが、この病気は歯科とも関わりのある病気なのです。
特徴としては、手のひらや足などに小さな水泡や膿をもった疱が次々と出来ます。
水泡は非常に痒くなる人やそうでない人がいるようです。しばらくすると水泡が破れ、そこから出血したり、膿がジュクジュクとでたりして、痛みを伴います。
季節に関係なく1年中、発症し、再発もしやすい特徴ももっています。
手のひらなど目に付きやすい部分に出来るので、
「孫と手をつなぎたいが、ガサガサしているのでできない」
「足の裏が割れて痛み、歩けない」
「買い物で、お釣りをもらうときに恥ずかしい思いをする」
など、いろいろな支障が生じます。
原因として、扁桃腺に問題があるとか、虫歯、歯周病、歯の根の消毒不足、歯の治療で詰めた金属のアレルギーであるとか、タバコや肥満など、いろいろありますが、はっきりしたことはわかっていません。
治療方法は、ビタミンの摂取やステロイド軟こうなどの薬物療法や歯科治療、扁桃腺の摘出、禁煙などがありますが、さまざまな原因が絡み合って免疫が低下して発症します。