【院長ブログ】治療前の説明の重要性
私が診療に臨んで常に意識していることは「無駄な歯の消耗を減らし、良く噛めて健康な人生を送る手助け」になろうということです。残念ながら、歯は消耗品です(人間の肉体の一部ですから当たり前ですが)。ですから、消耗するスピードに出来る限りブレーキをかける治療をします。
この考え方を、出来るだけ治療前に患者様にメッセージとして伝えます。患者様と一緒にその目標に向けて努力していきます。
その様な目標設定の一致がないのに診療が開始され、いろいろ上手く治療が進行しないと誤解が生じやすいものです。インターネットや本などで患者様から歯科医療に対する不満を目にすることがあります。それを読んでいくと、ほとんどが 1.歯科医師側の説明不足や怠慢 2.患者側の誤解の2つに分けられます。前者は医師側の努力でしかどうしようもならないのですが、後者の方は、良く話して誤解を解けばほとんどが納得してもらえるものではないかと思えるものばかりです。
私は先生に「何かあった後の説明は言い訳に聞こえるから、出来るだけ先に予測して、起きそうなことで患者様が不安にならないようにお話するべきである」と教えられました。忙しい日常の診療ですが、その教えを守り説明には時間を割いています。そのことが患者様との信頼関係を築く大きな要因になっています。