【院長ブログ】智歯(親知らず)周囲炎
こんにちは、Dr.森嶋です。
今回は、前回書かせていただきました開口障害を引き起こした智歯(親知らず)周囲炎に関して書かせていただきます。
私は、神経麻痺の可能性がある下顎智歯(親知らず)の抜歯は極力いたしません。しかし腫れて痛んだ場合は、抜くことがあります。
25年前、左側の親知らずは神経麻痺の可能性が低いので抜歯しました。右側は、完全に埋もれていて感染して腫れる可能性が考えられませんでした。そして神経麻痺の可能性が高いため、現・日大口腔外科・大木秀郎教授と協議して抜歯を延期しました。
感染の可能性が考えられない親知らずが、感染して化膿した原因を考えてみますと、加齢現象による私自身の抵抗力の減退のほかに、花粉症の薬の副作用があるように思われます。アレルギー反応を抑制するほかに免疫力も抑制しているように感じます。免疫力の抑制は、癌や心内膜炎などの発症率を高める危険性があります。
金属アレルギー対策のために、口腔内の重金属は除去できます。でも、花粉は止められませんから、花粉症のために年2か月あまりも薬を長期服用しなければなりません。今のところ花粉症の薬害対策は、幸いにも室内でマスクと眼鏡を付ける仕事に従事していますので、なるべく薬の量を減らすしかありません。この現象が一生涯続いたための健康に対する危険性を思うと、専門外のために対策の立てようがないのが残念です。