2007年12月14日
【院長ブログ】ブロッキング現象
ブロッキング現象とは、医療者が患者様の御話を聞こうとする時に、しばしば自分自身の頭で心のなかにそれを邪魔するものが生じてくるため、話のポイントが捉えられないことがあります。それをブロッキング現象といいます。
インプラントンの専門医の私は、特に患者様にインプラントの説明をする時に、専門医の意識が心をブロッキングして、患者様のお話が聞けないことのないように注意しています。インプラントの説明をする時は、患者様が必要とする情報をお伝えするべきであり、自己アピールは慎むべきだと思います。
医療者として患者様の話をよくお聞きすることの大切は充分に理解していますが、慢心することなく日々患者様の声に耳を傾ける診療を行いたいものです。
2007年12月13日
【院長ブログ】クリック音
口を開ける時に顎がガクガク音をたてることを「クリック音」といいます。顎関節症の特徴の一つですが、顎関節症のすべての患者様に出るものではありません。顎関節が痛んだ場合に音が出てきます。悪化しますと顎関節に痛みが生じて口が開けづらくなったりします。
顎関節に痛みが出る前にクリック音の症状の段階で噛み合せのバランスをとりますと、関節の状態が改善されクリック音が小さくなってきます。クリック音が消えなくても、噛み合せのバランスをとりますと音は大きくなりません。
顎関節症は、出来る限り軽症のうちに噛み合せのバランスをとりますと治ります。
2007年12月11日
【院長ブログ】ブラッシング(お口の手入れ)
森嶋歯科医院では、歯の磨き方を患者様に教える時、私が25年間やっているやり方をお話しています。
究極のブラッシング方法は「時間をかける」ことです。どんなやり方でも2.3分では綺麗になりません。やはり10分は必要です。
でも、この忙しい現代社会で、歯磨き粉をつけて洗面台の前で10分間立つことは不可能です。
森嶋式究極のブラッシング方法とは、歯磨き粉をつけないで、テレビを見たり、ネットを観たり、お風呂に入っている時に時間をかけて磨くことです。やり方はバス法です。歯肉も舌も綺麗にします。
2007年12月 8日
【院長ブログ】「自己決定」医療
森嶋歯科医院で行っている「自己決定」医療とは、患者様が受けたい治療を自分で選べる治療です。今は患者様がいろいろな治療の説明を受けて、その中から自分に合った治療を選ぶ時代だと思います。
過去の「おまかせ」医療の時代は、医療者が治療方針を権威者(=専門家)として決めていましたが、現代は医療者(専門家)は患者様(素人)がどのように決まるかを援助するサポーターであるべきです。「こうしなさい。」などと命令すべきではありません。ましてや「こうしなければ、ひどいことになりますよ。」などの発言は、絶対にしてはなりません。
医療界の中で歯科が最初に「自己決定」医療を始めたと言われています。他科に先駆けて「自己決定」医療を始めましたが、歯科ではますます患者様に満足していただけるように努力なければならないと思います。
2007年12月 7日
【院長ブログ】連結冠
歯を残すための補強方法の内に、連結した冠を被せる方法があります。連結冠を被せることにより物理的に歯が抜けにくくなります。
例えば、地面に棒が埋まっていた場合、深く埋めた棒のほうが抜けにくいです。同様に歯やインプラントも、深く骨に埋まったほうが抜けにくいです。
しかし、浅い棒でも横木で固定しますと抜けにくくなります。同様に歯やインプラントは、連結冠を被せることにより物理的に抜けにくくなります。
人生は長く生きても約100年でしょう。患者様ができる限り自分の歯で快適な生活を一生涯送るために、なるべく歯を残すためにインプラントなども併用しながら物理的に補強する必要があります。