【院長ブログ】金属アレルギー
歯科用の金属が皮膚炎などのアレルギー反応を引き起こすことがあります。
私は、口腔内の重金属が皮膚のみではなく全身の臓器に悪影響していることを憂慮しています。
モンゴルでのボランティア活動の時、現地の歯科医から中国製の口腔内金属が肝疾患と関連している話を聞きました。他国の話ではなく、日本でも安全なのか疑問です。
歯科用の金属が皮膚炎などのアレルギー反応を引き起こすことがあります。
私は、口腔内の重金属が皮膚のみではなく全身の臓器に悪影響していることを憂慮しています。
モンゴルでのボランティア活動の時、現地の歯科医から中国製の口腔内金属が肝疾患と関連している話を聞きました。他国の話ではなく、日本でも安全なのか疑問です。
歯科恐怖症で歯医者に行けず口の状態が悪い患者様が多数来院されます。
多くの方は、自身の口の状態が悪いことを申し訳なくお感じのようですが、恥ずべきはそのように心を傷つけた歯医者のほうです。
歯科恐怖症の患者様は、痛い歯科治療の被害者です。
ですから私は、歯科恐怖症の患者様のお気持ちを察してお役に立とうと思うだけで、御口の状態に関して何ら批評しません。
なぜ、歯科恐怖症になるのでしょうか。
口腔は、摂食・呼吸・発声など生命維持活動に直結している重要器官です。
それを幼児期の痛い歯の治療により傷つけられますと、生命を危機にさらされたと同様の心の傷(トラウマ)になります。
そのトラウマが原始的防衛反射(=歯科恐怖症)を引き起こします。
重度の場合、理性でのコントロールは不可能です。
心の傷は治りません。
ですから私は、患者様の心を傷つけない歯科治療をしています。
セカンド・オピニオンのみを依頼する患者様がいらっしゃることがあります。
カウンセラーの資格を持つ私にとって、リスニング(傾聴)して患者様と対話をすることは当たり前のことですが、カウンセラーの講習会に行く前は、かなりのストレスでした。
なぜならば、面接形式・説明型の問診しか訓練されていない歯科医師は、患者様の訴えに耳を傾けられないからです。先入感を脇においてリスニング(傾聴)できるためには、専門的訓練が必要です。
現代社会における受診者側の権利・平等意識の増大は、医療者の権威主義を否定する傾向にあります。その影響で医療現場における従来の面接形式・説明型のコミュニケーション(問診)に限界が生じ、カウンセリングが導入されました。しかし、その訓練を受けていない医療従事者にとってカウンセリングを実際におこなうのは不可能と思われます。まして「自分の治療技術はすばらしい」などと、自画自賛する医療者が権威者的考えでいましたら、リスニング(傾聴)が心的圧迫になりカウンセリングはできません。
悩める人との出会い方を模索していた私が、カウンセラーの資格を持った時、初めて私の視線が患者様と同じレベルになり、心の交流がおこりました。
その時から私は、カウンセリングなしで歯科治療を行えません。
私は、院内感染防止のための手洗いが、大変に好きです。
口腔外科の医局時代から、とにかく清潔好きでした。
「実際の歯医者さんってどうなんですか??」との問い合わせがありますが、他の歯科医院のことはわかりません。当歯科医院では可能な限り院内感染防止に取り組んでいます。
私は口腔外科が専門ですので患者毎に使用器具を替えたり、可能な限り消毒をしっかりします。また、可能であればディスポの器具を使用して患者様毎に捨てています。
例えば、診療中にどうしても電話に出なければいけない場合、手袋を交換することは当たり前にやっています。
私自身が手の消毒を心がけて、消毒剤を各診療台に置いています。
来院された時にご確認ください。
25年前、大学病院で口の開かなくなった患者様の治療に初めて開口器を使用しました。そのあまりの悲惨な治療経験が、私を顎関節症の治療研究に向かわせました。
その当時は、顎関節症は原因不明で治療法も確立していませんでした。
いろいろ調べまして構造医学(吉田勧持先生)の研修会に行きました時、全身の骨格・筋肉系との繋がりについて知りました。
今では、発症因子として局所因子(不正咬合など)、全身因子(腰痛など)、精神的因子(ストレスなど)、社会的因子などを把握して総合的(全人的)に歯科医としてできる範囲で治療しています。10名のうち9名は快方に向かっています。
残念ですが、私の技術にも限界がありますので、あまりにも痛んで回復力のない方の場合、快方に向かうのに困難があります。軽症のうちに御出会い出来なかったことが残念です。