● ノンメタル治療
身体を健康に維持するためには?
食に対する安全性の議論は昔から盛んに行なわれています。
身体を健康に維持するためには、安全なものを口にするのが一番です。
今日食べているものが明日の自分の身体を作っています。
人間の身体にとって必要な栄養素を効率よく摂取し、摂取しすぎないように気を配る。運動も大切です。
人間の身体は機械ではないので、基本的に代用が効きません。
ひとつしかない自分の身体を労り大切に扱う事で快適な生活を長期間送ることが出来ます。
生産効率を優先した食品と、安全性を優先した食品のどちらを口にしたいかは聞かずとも誰しもが同じ答えを持つことでしょう。
ご自身の口にするものに気を配るのであれば、もう少し掘り下げて考えてみましょう。
患者様が知っていた方が良いことの1つに金属アレルギーの問題があります。
自分には関係ないと最初はみんなが思っていますが、花粉症と同じで誰でも金属アレルギーの脅威にさらされる可能性を持っています。
たとえ話ですが、コップの中に水を注ぎ続けると水は溢れます。
コップには大きさも容量も決められているので注ぎすぎると必ず溢れ出します。
例外はありません。
コップを身体、水を金属アレルギーのアレルゲンに置き換えてみましょう。
金属アレルギーのアレルゲンを常に身体の中に入れている状態で過ごしていたら身体はどうなるか。
もともとコップ(身体)の許容量が大きい人はしばらくは大丈夫でしょう。コップ(身体)の許容量が小さい人はたちまちアレルギー症状が出るかも知れません。
口腔内の金属は金属アレルギーの原因となり得ます
歯科治療では様々な金属による修復物を口腔内に装着する機会が多くあります。
それらの金属を大きく分けると5種類あります。
- アマルガム(水銀が含まれています)
- パラジウム合金
- コバルト合金
- 金合金
- チタン合金
この内、特に金属アレルギーの原因となりやすいのは「1」「2」「3」です。
1のアマルガムは高濃度の水銀が含まれており、他の国ではこれを使用することはまずありません。
法律で禁じられている国(スウェーデン・ドイツ)もあるくらいです。
2のパラジウム合金は、よく見かけるいわゆる「銀歯」です。
被せ物や詰め物、入れ歯の金具の部分にもよく使用されます。
パラジウム合金にはパラジウムの他にシルバー等も含まれています。
3のコバルト合金は入れ歯に主に使用されており、最近では一部被せ物にも使用されています。
薄く延ばせて硬く腐食にも強い金属ですが、こちらも金属アレルギーの原因となっていることが少なくありません。
4の金合金や5のチタン合金は比較的金属アレルギーが発症しにくいと言われていますが、これらは保険診療で扱う事は出来ません。
金合金では詰め物や被せ物、チタン合金は主にインプラントや入れ歯に使用されます。
金にしてもチタンにしても、金属アレルギーを起こしにくいというだけあって絶対に起こらないという保証は出来ないのです。
では、インプラントはしない方が安全?という議論に繋がりますが、ここは確率の問題でもあります。
インプラントにせずに、金属性のブリッジや入れ歯を入れた方が歯に負担はかかるし、金属アレルギーのリスクも増大するでしょう。
理想は一切の虫歯や歯の欠損を防ぐことですが、それを実現するには子供の頃からの予防処置に加えて定期的にメンテナンスを受ける習慣が絶対必須です。
今小さなお子様をお持ちの親御様がいらっしゃれば、2歳以降は必ず定期的に歯科検診を受けさせてあげてください。
そして、ご自身の歯に関してはリスクが少ない選択肢を可能な限り選んで下さい。
金属を口腔内に入れるリスクとは?
一言で言うと、身体に変調をきたすきっかけとなることです。
現在判明しているだけでも、神経障害や肝臓障害、味覚障害、頭痛、アレルギー、自閉症、痴呆症などを引き起こす原因となる事が明らかになっています。
また、金属が原因で掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)となって、手のひらやや足などに酷い嚢胞の発生を繰り返す原因ともなっております。
これらの原因がまさかお口の中の金属にあると考える方は少ないでしょう。
実際お口の中の金属が原因かどうかを判断するには実際に外してみないと解らない事が多いです。
いずれにせよ、身体に変調をきたすきっかけが金属にあるとわかった以上は、可能な限りそれらを使わない治療に切り替えるのが身を守ることに繋がります。
森嶋歯科医院はノンメタル治療を推進します
当院は、可能な限り金属を使用しない「ノンメタル治療」を推進しています。
金属を使用しない材質としてはセラミックが中心となるので、自費治療がメインとなりますが、セラミックでの修復にはメリットが多くあります。
- バイ菌が付着しづらく浸透しない。
- 歯に対しての適合性がよく、素材の劣等化もほとんどない。
- 身体にとって有害なものを用いずに治療を進めることが出来る。
セラミックを用いた修復治療は年々進化しています。
CAD/CAMを用いればその日の内にセラミックの被せ物や詰め物を作ることも可能です。
身体にとって安全であり、治療の質も高く、より長持ちさせる事の出来る治療の選択肢を検討する事は先々の人生において、とても価値の高い自己投資となるはずです。
患者様から「先生なら何にしますか?」と尋ねられますが、私や私の家族であれば歯の修復治療はセラミックなどを用いたノンメンタル治療、欠損部位の治療であれば迷わずインプラントを選択します。
最終的に治療価値を理解された方は予算との兼ね合いで治療をどうなさるかを選択なさいますが、ご自身がどういう治療を選択されるかは正しい知識を得た上でよくご検討されて下さい。
その治療が今後の口腔内の健康のみならず前進的に影響を及ぼす可能性のある事なのでしっかりご相談ください。
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