● 2015年12月のブログ一覧
【院長ブログ】食いしばりに関して
食いしばりは、寝ている時にも起きている時にも、ほとんどの人が無意識にしている行為です。歯軋りと同じで体重の2倍の力がかかりますから、知らず知らずのうちに歯にダメージを与えてしまっています。奥歯の寿命が短い一つの要因です。特に一番後ろの奥歯には強大な力が加わってしまいます。
食いしばりは、歯にとって悪いだけではなく、顎関節や頭の筋肉にも負担をかけてしまいます。食いしばりシンドロームと言って、無意識に強く食いしばっている、常に歯と歯が触れている、歯と歯は触れていないが筋肉が収縮している状態というのは、健全な状態ではなく、顎関節症や緊張型頭痛、肩こり、知覚過敏、奥歯の痛みなどの原因にもなってしまっています。
適切な治療としては、(1)ナイトガードによるストレスコントロール(2)自己暗示療法、認知・行動療法による抑制(3) かみ合わせの調節による歯にかかる力のコントロール(4) 奥歯を守る前歯の構築などがあります。
【院長ブログ】検診した方が治療費がかかりません。
【院長ブログ】歯軋りについて
歯軋りは、ほとんどの人がしているという研究結果があります。音がする人だけがたまたま気付いてもらえるだけで、程度の差こそあれ、全ての人がしていると言っても過言ではありません。皆していることですから、それほど恥ずかしがることではないのです。
歯軋りの原因は定かではありませんが、3歳のころまでにしている人は大人になってからもかなりの確率でしているという研究結果もあります。なぜ歯軋りをするのかというと、精神的なストレスコントロールをしているという説が一番有力かもしれません。ですから、歯軋り自体は身体にとって大切な行為であり、止めなくてはならないわけではないのです。
しかし、歯科医療にとっては、歯軋りは大きな敵です。歯を喪失するスピードを早めかねません。
歯にとって有害な力というのは、歯を横に倒すように働く力です。奥歯に対して真っ直ぐに働く力の許容度を100とすると、横に倒れる力には3くらいしか耐えられません。歯軋りは、体重の2倍の力が横向きに働くので、奥歯にとってはたまったものではありません。適切なかみ合わせのコントロールが大切です。
対策としては、夜間にマウスピースを使用する事しかありません。
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