● 2015年8月のブログ一覧
【院長ブログ】歯を長持ちさせる被せ物
歯を長持ちさせるためには、どんな被せ物がいいのでしょうか?
その歯の被せ物を考える場合、被せ物を二つに分けて考えなくてはなりません。
先ずは、直接歯に被さるコーピングと呼ばれる部分、あとはその上を盛り足すプラスチック、セラミック、ハイブリッドセラミックなどの白い部分です。
ジルコニアオールセラミックスクラウン
今までは、コーピングの部分は金属が主流でしたが、歯茎に黒い影ができる、歯肉が下がると黒い線が見えてしまう、セラミックの色が若干グレーがかってしまう等の問題点があることから、近年では、金属のかわりに白いアルミナやジルコニアが使われるようになってきました。特に昨年日本で認可のおりたジルコニアは強度に優れ、その見た目の美しさから金属に変わる存在となりつつあります。
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オールセラミックスの欠点は、費用が高いだけです。歯を長持ちさせるためには、コーピング部分を適合の良いオールセラミックスか貴金属にすべきです。 | ||||||||
セラミックスインレー
白い材料にも、プラスチック、ハイブリッドセラミック、セラミックなどがあり、前者ほど、時間が経つと色が変化してしまう恐れがあります。ハイブリッドは、光沢感、透明感に欠け、やはり白い材料の王様はセラミックであり、ちゃんとしたかみ合わせのもとに使っていけば、自分の歯よりも汚れが付き辛くなり、色も永久的に変化しません。歯を長持ちさせるためには、白い部分が長持ちする事が大きな要因です。長持ちすればするほど変える必要がなく、歯の治療回数が減りそれだけ歯のダメージが減ります。
【院長ブログ】歯を長持ちさせる治療
恩師の工藤先生は、「50になるまでは本を書くな!!」と50歳前に自分の考えを表すことを諌めました。未熟な者が意見を公にすることの弊害を戒めましたが、私も57になりましたので、そろそろ自分の経験に照らした意見を述べていきます。
さて、今回は、歯を長持ちさせる治療に関して書かせていただきます。
当分の間、「見た目を綺麗にする。」 「よく噛めるようにする。」 「痛みを止める。」治療はあまり難しいものではありません。早く見た目を綺麗にするには、歯を抜いたり、神経をとったりして、歯を細く削り、型を取って、被せれば良いわけですから、急げば2回で終わります。ただそれと、歯を長持ちさせているかという問題は別です。
よく噛めるようにするのも、入れ歯や被せ物を作ればよいのですから、それほど難しい問題ではありません。ただ、これも歯を長持ちさせているかという問題とは別です。
痛みをとめるのにも、鎮痛剤を飲んでもらったり、神経をとってしまえば解決するのですが、歯を長持ちさせているかどうかとは別です。神経を残した方が歯は長持ちします。
見た目が綺麗でも、よく噛める被せものを入れても、そのことで歯茎の健康を損ねていたり、細菌が感染しやすい環境だったりすると歯はまた駄目になってしまいます。つまり、見た目が良い、よく噛める治療とお口の中の健康を長く保つ治療とは全く別なのです。骨や歯茎の健康を守り、歯の健康を守った上での、見た目が良く、痛くなく、よく噛める治療ではないと、かえって歯を早期に喪失してしまう可能性が高くなってしまいます。つまり被せ物だけではなく基礎治療も良くなければ歯は長持ちしません。
歯茎の健康や被せ物と歯との適合状態などは患者様自身では、あまり認識しづらいのですが、そこを精密にやるのが歯科医師の使命です。接着剤もいいものが長持ちします。
どうしても「早い!安い!痛くない!」という治療が望まれがちですが、本当にしっかりとした治療・長持ちがする治療というのは「ある程度時間がかかり、ある程度費用がかかり、ある程度痛みを伴うもの」なのです。もちろん可及的に「早く、安価で、無痛」にする努力も怠ってはいけません。
歯茎が腫れていても、根の先に細菌が侵入していても、歯と被せものがあまり合っていなくても、よく噛めて、見た目が良くて、痛くなければ、自分自身ではあまり気づきません。歯を消耗品とし考えるのならそれでも大丈夫なのですが、できるだけ自分の歯を長く使っていきたいと考えるなら悪くなる前に改善しなくてはなりません。
早く、安く、痛くなく治療した歯が、結果的に早期に抜かなければならなくなってしまったというのは、非常にもったいない話です。出来るだけ良い材料でじっくり治す方が長持ちします。
【院長ブログ】再開します。
私的事情により5年以上のブランクがありました。
8月28日で解決しますので、以前同様に時間が取れます。
それでブログも再開することにしました。
健康長寿を目指す時代に、歯の健康に留まらず全身・心の健康に関しても情報発信していくつもりです。
宜しくお願い致します。
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